ドライカットとの出会い

前述しましたが、私も最初からドライカットをしていたわけではありません。
美容学校卒業後、カットを学びたいのなら、このサロンが良いよ。
と、美容学校でお世話になった先生のお薦めで、サッスーンカットのサロンに入店し、ウェットカットをしておりました。
その後、心斎橋のサロンで勤めたり、自店を持つつもりだったので、多くのサロンにヘルプという形で経験しました。
が、
ドライカットをしていたサロンはありませんでした。
それもそのハズで、まだ美容業界にカリスマ美容師ブームが来てませんでしたので。

サロンをオープンしてからも自分は、
「ドライカットって言っても、乾かして切るだけでしょ?そんなの自分もやってるよ〜。」
と、言うふうに考えていました。

自然なカットを目指していたので、レザーカットは、取り入れていました。
レザーカットは、必ずしっかりと濡らしてカットしないと髪が傷みます。
ブラントカットに比べ、毛先が揃わず自然な仕上がりになり、感覚的なカットができるので気に入っていましたが、何か違うと感じていました。

ニュアンスでカットできるの良いのですが、正確なカットが出来ないんです。
今でも、スタイルチェンジなどで、
バッサリCutするときなどは、レザーカットは有効な手段なので使います。
当然、予備のカットで、乾かしてからドライかっとに移行します。

そんな時、
自店をオープンしてから2年過ぎたくらいかな?
何かの拍子にドライカットの講習に出かけました。
2日間のコースで当時5万円くらいだったと思います。
2日目は、1ヶ月くらい間を空けての受講となりましたが、その時驚かれたのを覚えています。

参加して、自分が予想していたモノとは全くの別物で、「なるほど、これは理に適ってる」と頭では理解しました。

次の日からもう、全てのお客さんに対し、習いたてのドライカットをせて頂きました。慣れていないので、時間は何倍もかかるし、今考えると、無謀な行為ですねー。ただ、性格的に良いと思ったら、やらずに居られないんです。
だから、2日目の講習の時に、余りにも慣れた手つきでカットするので驚かれたという事です。

その後、また別の講習に行く機会があり、こちらは1、2時間くらいだったかな?
当時カリスマ美容師ブームで一世風靡していた、東京のサロンでした。
講習というよりデモンストレーションのようなモノでした。
1度ウィッグにカットするのを見させて頂いただけですが、そのドライカットを初めて目にした衝撃がヤバかったんです。

まさしく自分が求めていた自然な質感、立体感のある動き、スタイルでした。
子どもの頃から、散髪が嫌いで、高校生くらいになると自分で切っていました。
カットすると不細工になるから嫌だったんです。とにかく揃ってるのがイヤで仕方なかった。伸びてきて、やっと馴染んだ頃、「散髪行って来い」と。。。

すでにサロンをオープンして2、3年経過していました。
なので、オープン当初のスタッフには、
ドライカットは教えてあげれなかった。
ホント、申し訳なかったなぁ〜と今は思います。

そのドライカットに出会ったのは30歳くらいです。スタイリストになってから10年くらい経っていました。
ブラントカットから始まり、レザーカットを経験し、やっと、理想のカット手法に出会えた。子どもの頃からだと、25年くらい経ってますね(笑)
衝撃を受けて、鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えています。
コレっ!コレだった!
感動です。どれだけ嬉しかった事か!!
一度見させてもらっただけですが、その一度見たDruCutでその後の美容師人生が変わりました。

次回は、ドライカットをどうやって自分の中に取り込んでいったのか?
を書かせて頂きます。

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